「安全対策怠った」うえ「虚偽報告」し「書類改ざん」まで…労基署がJR北・滝川保線管理室調査
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JR砂川駅で2024年11月、貨物列車の接近中に保線作業員が立ち入った問題で、滝川労働基準監督署はきのう(2025年2月20日)、滝川保線管理室に立ち入り調査を実施しました。
滝川労働基準監督署の担当者2人は、20日午後2時ごろに滝川保線管理室を訪れ、約3時間にわたり安全管理体制や労働環境などを聞き取ったということです。
今後、問題が確認された場合は、是正勧告など行政指導が行われます。
JR北海道は、調査に対し「全面的に協力し、指示があった場合は真摯に従い対応します」とコメントしています。
JR北海道によりますと、2024年11月、札幌方面に向かう貨物列車が砂川駅構内で線路上にいた保線作業員3人に気づき非常停止しました。
当時、現場には列車の接近を知らせる見張り員を配置していなかったことなどに加え、保線作業員が安全対策を怠ったことを隠すため虚偽の報告をしていました。
さらに、上司がつじつまをあわせるために作業計画書などを改ざんしていたことなども明らかになっています。
JR北海道は、虚偽の報告した作業員ら2人を懲戒処分にし、すべての保線管理室で同様の問題がなかったか調査を始めているということです。