閉園に向けた動きなし…違法相次ぐノースサファリサッポロ 札幌市は立ち入り調査実施の考え示す
「ノースサファリサッポロ」が違法に建物を建て営業していた問題で、秋元市長は動物の移動について計画書が提出されない場合、立ち入り調査を実施する考えを示しました。
(秋元克広札幌市長)「現時点で動物の移動に関する計画は提出されていません」
3月25日の会見で、ノースサファリサッポロの問題に言及した秋元市長。
法令違反が相次いで発覚している「ノースサファリサッポロ」は、2025年9月末までに閉園する予定で、動物の移動先が注目されています。
札幌市は運営会社のサクセス観光に対し、動物の移動に関する計画書を3月末までに提出するよう求めています。
期限を過ぎても提出されない場合について市長はー
(秋元克広札幌市長)「必要に応じて現地に立ち入りをして、個別に動物の移動の状況・計画をヒアリングをしなければいけない」
一方で、この問題で困惑している自治体があります。
(静岡県富士宮市 須藤秀忠市長)「お引き受けする代物ではないと認識している」
困惑の表情を見せるのは、静岡県富士宮市の須藤秀忠市長です。
サクセス観光は2025年1月、富士宮市の休園中のテーマパーク「富士花鳥園」に新たな支店を設置。
2月、富士宮市に対し小型動物を飼育できないか打診していました。
富士宮市は「市街化調整区域にあたるため、動物の種類などを教えてほしい」と伝えましたが、サクセス観光からの返答はないということです。
(静岡県富士宮市 須藤秀忠市長)「札幌で法律違反をしていて、富士宮市でそんなことされても困りますから、厳正にきちっと対応したい」
閉園に向けた動きが見えないノースサファリサッポロ。
動物の移動に関する計画書が3月末までに提出されるのか注目されています。