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東日本大震災から13年 「忘れないことができること」 県内各地で黙とう 《新潟》

2024年3月11日 19:41
東日本大震災から13年 「忘れないことができること」 県内各地で黙とう 《新潟》
1万5000人以上が犠牲となった東日本大震災の発生から3月11日で13年です。新潟県内でも黙とうが捧げられました。避難を機に新潟で暮らし始めた人たちは複雑な心境を胸に故郷に思いを馳せていました。

人生が一変したあの日か13年となりました。

三条市では避難者や市民が集まり、東日本大震災の発生時刻午後2時46分に合わせて犠牲者を悼み黙とうが捧げられました。

1万5900人もの命が奪われ、いまだ2520人の行方がわかっていません。

三条市では最大で815人が避難、いまも54人が暮らしています。

原発事故を逃れ、福島県南相馬市から避難してきた佐藤聖幸さん(35)です。三条市で結婚し、子どもも授かりました。しかし、両親や祖父母は故郷・福島に戻っています。

〈福島県南相馬市から避難 佐藤聖幸さん〉
「あっという間というのが正直な感想。忘れないことがこの震災で亡くなってしまった方にできることというか。いつか先々の子どものこと、自分の親のこと、考えていかなきゃいけないステージは来ると思っています」

〈福島県から避難 三条市の臨時職員〉
「まだどういう風な暮らし、自分でどうしていいかわからない人たちも大勢いると思う。13年経ってはいますけど。地元の情報を知らせていければいい」


福島第一原発で事故を起こした東京電力。柏崎刈羽原発でも所員が黙とうしました。

現在、全ての原子炉の運転が停止している柏崎刈羽原発。
再稼働を目指す中、原子力規制委員会は去年12月に事実上の運転禁止命令を解除。しかし、元日の能登半島地震では道路の寸断や家屋の倒壊が相次ぎ、避難の在り方について課題が浮き彫りとなりました。

〈東京電力 新潟本社 橘田昌哉代表〉
「この13年間、福島への責任を果たすために意識して業務に取り組めていたかも振り返り、事故の反省と教訓を自身の業務にどのように生かしていくのかも話し合ってください」

〈柏崎刈羽原発 稲垣武之所長〉
「弱みに気付いたらそこを直す、さらに新しい知見等あれば考慮していくことを常に心がけて継続的な安全性の向上を図っていく」

あの災害を風化させないために…

改めて13年前に思いを馳せる必要があります。
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