法事で食中毒 仕出し弁当など提供した新発田市の店舗に営業停止処分 ノロウイルス患者計26人

県の生活衛生課は3月22日、新発田市内の飲食店でノロウイルスによる食中毒が発生したと発表しました。
患者は10歳未満から80歳代までの26人で、全員快方に向かっています。保健所による検査で、店の調理スタッフからノロウイルスが検出されました。
新発田保健所は3月17日、医療機関からの報告を受けて調査を始めました。
医療機関は「仕出し弁当を食べたあとに胃腸炎の症状が出ている患者を診察した。患者によるとほかの人も発症している」と報告しています。患者は、法事で出された弁当を親戚と共に食べていました。
その後、保健所の調査で、仕出し弁当を食べた21人中10人におう吐や腹痛などの症状が判明。弁当を作った新発田市内の飲食店の調理スタッフ4人を検査すると、1人の便からノロウイルスが検出されました。また、別の日に料理や弁当を食べた別の団体も同様の症状を訴えていることがわかり、あわせて4グループ17人からノロウイルスが検出されました。
弁当や料理を食べたのは計73人で、患者は10歳未満から80歳代の男女26人です。入院した人はおらず、全員が快方に向かっています。
保健所は、①患者の食事で共通するのは店で出された料理や弁当のみ②患者とスタッフから同じ「GⅡ」型のノロウイルスが検出されていることなどから、店が提供した食事による食中毒と断定しています。県によると、ノロウイルスが検出されたスタッフは3月9日におう吐や下痢の症状がありましたが、休業日を経て業務に戻っていました。
県は調理施設の清掃や消毒、スタッフの健康管理の徹底などを求めました。
店は3月17日から3月21日まで営業を自粛し、3月22日の1日間、営業停止処分を受けています。