【特集】変わる“マニュアル免許の取得方法” ことし4月から 教習所ではどう対応?《新潟》

車の運転免許についてです。
マニュアル免許を取得する方法がことし4月から大きく変わるといいます。いったい、どのように変わるのでしょうか。
まちの人に聞きました。
Q)いま、マニュアル車に乗っていますか?
【まちの人・60代男性】
「免許は昔の免許だからミッションも全部乗れますけど、普段乗っているのはオートマ」
【まちの人・80代女性】
「最初はマニュアル。年取ってからオートマ。40年以上はマニュアルに乗っていたから」
【まちの人・30代男性】
「私もマニュアル(免許)は一応持ってはいますけど、オートマの限定はありました。ただマニュアルの方がなんとなく聞こえがいいんで。ただ、1回も運転したことないです」
いまやオートマチック車が主流となっている国内の車。 それでも、マニュアル免許を取得する人は少なくありません。
長岡市にある中越自動車学校です。4割近い人がマニュアル車の教習を受けているといいます。
【教習生】
「お父さんが車好きでずっと“ランクル”に乗っていて、運転したいなと思うのでマニュアルをとりました」
【教習生】
「きょう来たばかりなんですけど、難しそうだなという雰囲気は感じ取れました」
【教習生】
「オートマと違うのはクラッチですね。クラッチが一番最初は発進と停車が難しくて、今もたまにエンストはするんですけど」
ギアチェンジやクラッチの操作が必要となマニュアル車。 道路交通法の改正により来月から順次、教習所のカリキュラムが変わります。
【中越自動車学校・遠藤峻介副管理者】
「今までマニュアル免許で34時間技能研修をするんですけど、それが今後はマニュアルの技能教習が4時間だけに変わっていく」
マニュアル免許の取得に向けてはこれまで、マニュアル車を使って34時限の技能研修を受けた後、卒業検定が行われてきました。
しかし、4月以降はまずは“オートマ”で31時限の技能教習を受け、卒業検定を実施。合格すればマニュアルで最低4時限の教習の後、技能審査を受けることになります。
背景にあるのは深刻なドライバー不足……現在、大型や中型のトラックを運転するにはマニュアル免許の取得が義務付けられています。
しかし、ドライバーの確保につなげようと来年以降、“オートマ限定免許”の導入が予定されているのです。 これにともない教習所のカリキュラムも変更されることになりました。ただ、教習生からは不安の声が……
【教習生・大学生】
「僕でも15時間受けたんですけどまだ全然エンストはたまにはするし、4時間目の僕だったら相当つらいなっていうのがあるので」
【教習生・女性】
「マニュアルだと足元のペダルも増えるので足元と手元の難しさはオートマよりも断然あると思うので、4時間だと厳しいんじゃないかなと思います」
記者が10年ぶりにマニュアル車を運転してみると……。
【記者】
「全然運転をしていないと忘れていますね」
そして、難関と言われる坂道発進。
【記者】
「あ、止まっちゃいましたね。これはどうして……」
【教官】
「ブレーキがきいたままクラッチを上げすぎてしまったので、無理な力がかかって」
【記者】
「難しいですね。クラッチの加減が」
クラッチの操作がうまくできず、エンジンが止まってしまいました。
【中越自動車学校・遠藤峻介副管理者】
「4時間で道路に出たときに技量的に不安なところはあるのかなという気はします。今まで以上により丁寧に1時間1時間を大切に教習をしていきたいなと思います」
法改正には移行期間があり、中越自動車学校はいつカリキュラムを変更するかまだ決まっていないとしています。