国の重要文化財「萬代橋」で落書きされているのが見つかりました。さらに、約3キロ離れた千歳大橋でも。いったい誰が、何のために。取材を進めると、「ある共通点」が浮かび上がってきました。

萬代橋で落書きが発見される

リポート
「この萬代橋、およそ100年に わたりこの場所を見守ってきた大切な橋ですが、あちらご覧ください真っ赤な、そして大きな字で落書きされてしまっています」

赤や白のスプレーのようなもので大きく描かれた落書き。新潟市中央区にある萬代橋です。

橋を管理する新潟国道事務所によりますと3月21日、通行人が見つけ届け出ました。

＜新潟市民は＞
「悪い人がいるわよね。きれいな橋なのにね…なんであんなことするのかしら」

1929年に完成した3代目となる現在の萬代橋。

60年前の新潟地震にも耐え長年にわたって新潟市のシンボルとして愛され続けています。

2004年には国の重要文化財にも指定されました。

今回見つかった落書き・・縦約1メートル、横4メートルにわたります。

また、欄干でも落書きが見つかっています。

＜まちの人は＞
「残念ですね。街を大事にしようという気持ちがあれば、こういうことにはならないと思う」

千歳大橋でも

そして3月24日。

萬代橋から、約3キロ離れた千歳大橋でも落書きされていたことがわかりました。萬代橋と同じ21日に通行人から届け出があったということです。

萬代橋と千歳大橋の落書き。

ある「共通点」が

取材を進めると「ある共通点」があることがわかりました。

どちらも似たようなフォルムをしているほか、「25」という数字が書かれています。

近所の住民
「いいイメージはないですよね、落書きだから。もっと違うところにと思いますよね、こんな描けるんだから」

いったい誰が、何のために落書きしたのか。

新潟国道事務所は警察に被害を届け出るとともに、防犯カメラの設置なども検討しています。