65年の歴史に幕 新潟駅万代口バスターミナルで“さよならイベント” オークションなどで利用者が最後の思い出づくり 《新潟》
65年の歴史に幕を閉じた新潟駅万代口バスターミナル。4月6日、さよならイベントが開かれ、利用者などが最後の思い出をつくりました。
3月30日に役目を終えた万代口バスターミナル。
再びにぎわいがもどりました。
JRと新潟交通が利用者に感謝の気持ちを伝えようと企画したさよならイベントです。
こちらは誘導員の笛の合図でバスがバックで乗り入れる「スイッチバック式」。
この日限りの体験会が開かれました。
〈誘導員〉
「最後は手を挙げて運転手に合図をしてください」
〈体験した子ども〉
「笛をふくところが楽しかった」
〈体験した人〉
「リズムとかそういうところがさすがだなと思いました。長年やられてきた方々は」
ひと際、人気を集めたのがこちらのオークションです。
〈新潟交通の担当者〉
「65年間の感謝を込めて、その一環としてお出ししています」
実際に使われていた看板などが出品されました。
こちらの“商品”には約60件の入札が。なかには巨大な案内板も。
「10番は臨港線、河渡線こちらの看板を落札いただきましたのは整理番号33番」
〈看板を落札〉
「もうこれ見られないと思って最後の日に写真撮りに来たんですよ。まさかまた再会できるとは思っていなくてびっくりしましたね」
この日、一番の高額落札となった男性は…
Q)ちなみに落札額は?
〈看板を落札〉
「4万5000円。自分はこれくらい出したいと思って入れました。地元がこの中の路線で学生時代6年間ここから通っていたので12番線に思い入れがあったのでこれを選びました」
それぞれの思い出が詰まった“お宝”をゲットできてご満悦の様子でした。
65年間、通勤や通学のため多くの人が利用してきた万代口バスターミナル。
訪れた人たちはそれぞれに最後の思い出をつくっていました。
〈訪れた人〉
「すごく寂しいですね。東京から帰ってくるといつもこの風景だったのでさみしいな気持ちがあります」
「バスターミナルの最後のセレモニー。みんなで一斉にお辞儀をして今までの利用者に対して感謝するシーンが感動しました。最後盛大にセレモニーをやって終われて有終の美を飾れた気がする」
施設は取り壊され、跡地にはタクシー乗り場などが作られます。
万代口バスターミナル、65年間…ありがとう。