×

被害が広がる岩手・大船渡市の山林火災「水が無いような状況」 現地派遣の消防隊員が厳しい状況語る 県が3次隊160人あまりを派遣へ 《新潟》

2025年3月4日 19:23
被害が広がる岩手・大船渡市の山林火災「水が無いような状況」 現地派遣の消防隊員が厳しい状況語る 県が3次隊160人あまりを派遣へ 《新潟》

岩手県大船渡市の山林火災は発生から3月4日で7日目となりましたが被害が拡大しています。現地に派遣されていた新潟市の消防隊員は「水が無いような状況だった」と厳しい消火活動の様子を振り返りました。

緊急消防援助隊として岩手県大船渡市で山林火災の消火にあたった新潟市の消防職員。現場の状況や活動の様子を振り返りました。

〈新潟市西消防署 予防課 三平岳生課長〉
「着いたのが夜間だったがオレンジ色に空が燃えていて白煙が上がっていた。火の気が見えない場所でもすすが飛んでいた」

平成以降、国内最大規模となる大船渡市の山林火災。発生から3月4日で7日目となりますが、住宅地に火の手が迫るなど被害は広がっていて、上空と地上から消火活動が続いています。

現地の活動の様子です。新潟県からは1次隊として168人が派遣され、2月27日から5日間、綾里地区で活動にあたりました。隊員たちのすぐ目の前まで迫る炎。しかし…

〈新潟市西消防署 予防課 三平岳生課長〉
「山の上に車では来られたが水が無いような状況で水を待っている」

長引く火災により、消火栓の水は底をついてしまっていました。そのため大型の水槽車で水を運び、ホースをつなぎましたが準備に時間がかかり、思うような消火ができないこともあったといいます。さらに、消火活動を困難にさせたのが現場の複雑な地形です。

〈新潟市西消防署 予防課 三平岳生課長〉
「いまも見てもらった通り、非常に急斜面。下の人が支えながら放水した。ホース自体も水が入ると非常に重たい」

狭い湾が入り組んだリアス式の海岸線。湾に沿って傾斜が急な斜面もあり安全確保が難しく、体力を奪っていったといいます。

〈新潟市西消防署 予防課 三平岳生課長〉
「新潟は平地が多いので、あれだけ坂の多い地域での活動は活動が困難だと感じました」

県内でも去年1年間で林野火災が16件発生しています。出火原因として多いのが「たき火」や「火入れ」でした。空気が乾燥し、風が強まるこれからの時期は火災が起きやすくなるといいます。大船渡市で今も続く懸命な消火活動。しかし、鎮圧のめどは立っていません。

〈新潟市西消防署 予防課 三平岳生課長〉
「住宅や施設などに燃え移らないように食い止める活動を今後も続けていきたい」

現在、現地では県内から派遣された2次隊が活動していて、5日には3次隊として160人あまりが派遣される予定です。

最終更新日:2025年3月4日 19:23
テレビ新潟のニュース
24時間ライブ配信中
日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
logo

24時間ライブ配信中