高止まりが続くコメの価格。新潟市のスーパーでは仕入れ価格の高騰に加え品薄の状態が続いています。こうした中、3月10日から「備蓄米」の入札が始まりました。早ければ3月下旬にも店頭に出回る見通しです。

新潟市西区のスーパーです。

（リポート）
「きょう午前中におコメを入荷したばかりだそうです、ただすでに品薄となっています」

こちらでは1日20袋ほどのコメが入荷していますが、夕方には売り切れてしまうといいます。買い物客が嘆いていたのが、コメの価格です。

〈買い物客〉
「5キロがもう4000円近いなんてありえないですよ」
「値段は高いですよ。非常に困ってます」

こちらの店では業者からの仕入れ価格が上がっていることから、ことしはすでに店頭価格を2回値上げをしているといいます。さらに、12日からは…

「（税抜き）3680円の予定です」
「これ300円上がる」

3回目の値上げも予定していて、去年と比べると2倍近い価格になるコメもあるというのです。

Q）5キロのコメが4000円ぐらいというのは？
〈いちまん　高井栄二朗専務〉
「やばくないですか。もう不安しかないです」

高止まりが続くコメの価格。期待されているのが「備蓄米」の放出です。農水省は10日、おととしと去年のコメ 計15万トンの入札を始めました。落札された備蓄米は早ければ3月下旬にもスーパーの店頭などに出回る見通しです。

全国の生産者や卸売り業者などを対象に毎月、コメの価格の見通しなどを調べる調査があります。それによりますと向こう3か月の価格の見通しについて100に近づくほど価格が「高くなる」という見方が強いことを示す指数で、1月時点で「77」だったものが2月の調査では「54」と大幅に下がったことがわかりました。備蓄米放出の動きを受け、今後、コメの価格が安くなると見通す関係者が増えたためとみられます。消費者からはこんな声も…

〈買い物客〉
「回ってくるかしら？それは難しいでしょ、このまま据え置きでしょうね」

一方、スーパーの担当者は…

〈いちまん　高井栄二朗専務〉
「流通がちゃんといっぱいするようになって値段も安定するような知らせがくればいい」

備蓄米の放出は品薄の解消や価格の安定につながるのでしょうか。