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30年ぶり新潟県内に“津波警報” 海沿いでは被害も 津波への備えは? 《新潟》

2024年1月4日 19:38
30年ぶり新潟県内に“津波警報” 海沿いでは被害も 津波への備えは? 《新潟》
今回の地震では30年ぶりに新潟県内に津波警報が発表されました。わずか30センチほどでも大きな威力がある津波。その時、私たちはどう行動すればいいのか検証します。

1月1日、地震発生の直後に発表された津波警報。

防波堤をこえる津波。これは上越市で撮影された映像です。

同じころ、糸魚川市でも。

視聴者)「お、これそうだ津波だ、津波だよ、やばいやばい、いやこれ逃げた方がいい!」

この動画を撮影した17歳の男性は当時の様子をこう振り返ります。

〈動画を撮影した男性〉
「家の祖父母の実家のすぐ裏に自転車道路というのがあって、そこにすぐ登った感じです。初めて津波を見たのでまず驚いたのと恐怖でしたね」

県内では地震の発生から約20分後、佐渡市と柏崎市に津波が到達。最大で柏崎市鯨波で40センチ、新潟市と佐渡市鷲崎で30センチの津波を観測しています。

一夜明け、上越市の郷津海岸では浜辺にがれきが散乱していました。

土産物店には押し流された大型の厨房機器などが・・・

津波の威力を物語っていました。

〈上越市長〉
「だいぶ資材が傷んでいますし、このままたぶん使えないと思うんで、できるだけ早めに復旧できるように力を尽くしたいと思います」

こちらは地震の発生当日、上越市港町で撮影された映像。

津波が堤防を乗り越えて住宅地に向かってきました。

〈大石一夫さん〉
「一発目がどんと上がったから、来たなと思って。うち帰らなきゃと思ったらその一発目の波がここ来た時にここからそこまで歩いて行けなかった。それくらいの勢いがあった」

港町で海の近くに住む大石一夫さんです。当時、自宅の近くで津波に襲われました。幸い、ケガはなかったといいます。

〈大石一夫さん〉
「巻き込んで上がってくるから怖いもんだなと思いました」

こちらの店では津波に押し流された車が建物にぶつかり、壊れたドアから津波が流れ込んだといいます。

〈安田みさこさん〉
「近所の人から電話もらって“ママうちがすごいよ”って言ったの。“いまこの状態で行けるわけないでしょ、ほっときなさい”と言って。それで朝見に来たら唖然。こんなになってると思わん」

県内で観測された津波は最大で40センチ。その威力はどのようなものなのか。

こちらは過去に取材した津波の実験の様子です。

(リポート)
「おおっ、これ相当圧力を感じます。立っていられませんね。もう足を前に出すのができないくらいです。本当にあらためて数十センチの波なんですけれども、その強さというか怖いなと感じましたね」

県が公表している津波浸水想定によりますと沿岸部で想定される最高水位は上越市で5.2メートル、長岡市で4メートル、新潟市で7.3メートル、佐渡市でも7.3メートルとされています。

津波からの避難でまず重要なのが海や川から離れ、高台に避難することです。

今回の地震でも・・・。

(リポート)
「今回津波からの避難ということで高いところ、こちらの避難所は4階以上が避難所になっています」

新潟市中央区では高校の校舎の4階以上が避難所となりました。

また上越市でも商業施設の屋上に避難する人の姿がありました。

糸魚川市で津波に遭遇した男性は日頃の備えが必要だと感じたといいます。

〈動画を撮影した男性〉
「本当に避難しなきゃいけないとなった時用に防災バッグとかそういう準備が必要なんだなと感じました」

県内では東日本大震災以降、津波避難所の整備が進みました。

各自治体が公表しているハザードマップで自分が住む地域を確認するなど日頃から備えが必要です。
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