新たな交通手段に期待「別府版ライドシェア」コミュニティーバスで実証運行スタート
ライドシェアという新たな取り組みをご存じでしょうか?
大分県別府市で26日からコミュニティーバスを使った「別府版」の実証運行が始まりました。
ライドシェアは一般のドライバーが有料で客を乗せて運転するものです。
4月から東京などでは自家用車を使ったサービスが始まっています。
◆別府市 長野恭紘市長
「自治体ライドシェアということで、ようやくきょう、走ることになりました」
別府市で始まった「湯けむりライドシェア」はコミュニティーバスを、2種免許を持たない一般のドライバーが運転します。
運行ルートは決まっていて湯都ピア浜脇を出発し、東別府駅やゆめタウン別府、病院などを巡回します。
料金は1回200円。1日10便運行し高齢化が進む地域の移動手段確保や観光支援などがねらいで誰でも利用できます。
初日の26日はあわせて44人が利用したということです。
◆利用客
「大きなバスが通っていないコースを通るのですごく便利。(荷物を)いっぱい持っていて も雨に濡れないし、ここ(ゆめタウン)に来る人はいいですね」
◆利用客
「行きたいところに行けるし、自分の(通う)病院の前も通ってもらったのでありがたい」
初日を迎え、長野市長も手応えを感じていました。
◆長野恭紘別府市長
「多くの期待があるなと実感しております。今後もこれで終わりではなく、アップデートしていきますし、しっかりとこれを進めていきたいなと思います」
地域の新たな交通手段として期待が高まる「湯けむりライドシェア」。
別府市は2025年6月まで実証運行を行い、本格的に導入するかどうか検討するということです。
一般のドライバーが有料で客を乗せることは、これまで「白タク行為」として禁止されていました。しかし、2024年4月から「日本版ライドシェア」として解禁され、現在は東京や京都、愛知などの一部の地域で利用できます。別府市で始まった「湯けむりライドシェア」は、東京などで始まったものとは異なり「自治体ライドシェア」といって、自治体が運行している乗り物が対象になっています。
それでは自家用車を使った「日本版ライドシェア」は、県内で導入されるのでしょうか。
「日本版ライドシェア」はタクシー会社が運行を管理していて導入には、タクシー会社ごとに国への申請が必要です。大分県によりますと、今のところ県内で申請する動きはないということです。