大分県で13年ぶり2例目の臓器提供 くも膜下出血で入院の50代男性が脳死判定 家族が提供を了承
大分県大分市の病院に入院していた男性が脳死と判定され、家族の了承により心臓や肺などの臓器が提供されることになりました。
大分県内での臓器提供は今回が2例目となり、2011年以来13年ぶりです。
日本臓器移植ネットワークによりますと、大分市の大分県立病院にくも膜下出血で入院していた50代の男性は6月19日に1回目、翌20日に2回目の脳死判定を受けました。
男性は臓器提供の意思を示す書面は持っていませんでしたが、家族が了承したため、22日午前から心臓、肺、肝臓などの臓器の摘出が行われました。
今後、大分大学医学部附属病院や県外の病院で、20代から50代までの男女あわせて5人に対し移植手術が行われる予定です。
脳死判定を受けた人からの臓器提供は、全国では1084例目、県内では今回が2例目で2011年4月以来13年ぶりとなります。
大分県臓器移植医療協会によりますと、県内で臓器提供を待つ人は、2024年5月末時点で78人いるということです。
ただ、臓器提供がなかなか進まない現状があるということで、協会では「命について日頃から家族で話し合ってほしい」と呼び掛けています。