4億円で和解 原発事故で大分県産の乾シイタケにも風評被害 椎茸農協と生産者が東電と
2011年に起きた福島第一原発事故で大分県産の乾シイタケにも風評被害があったとして損害賠償を求めていた県椎茸農協と生産者が東京電力と和解しました。
和解金は約4億円です。
◆大分県椎茸農業協同組合 阿部良秀前会長
「東京電力がこの和解をのんでくれたということについては感謝している」
東京電力と和解したのは大分市の県椎茸農協と生産者966人です。
申し立てによりますと、2011年の福島第一原発事故により、東日本を中心に原木シイタケから放射線セシウムが検出され、消費が減少。
県産乾シイタケも風評被害で価格が落ち込んだということです。
このため、県椎茸農協と生産者は2019年、東京電力に対し、あわせて約26億2700万円の損害賠償を求め、原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てを行っていました。
協議の結果、ことし1月に和解。
和解金は約4億200万円でしたが、県椎茸農協は「風評被害が認められたことは大きな成果」と話しています。
なお、申し立てをした組合員は当初から50人減り、966人となっています。