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医師不足で・・・木曽地域での分娩困難に 県立木曽病院お産取りやめで住民説明会【長野】

2025年3月17日 19:28
医師不足で・・・木曽地域での分娩困難に 県立木曽病院お産取りやめで住民説明会【長野】

木曽郡内で唯一、分娩を取り扱っている県立木曽病院。医師不足などにより来年4月から分娩の取り扱いが困難になる見通しで、地元からは維持を求める声や不安の声が相次いでいます。

県立木曽病院 濱野英明院長「残念ながら令和8年度以降、現在とは違って安心安全な分娩体制を継続することは極めて難しいという状況だと判断をしております」

16日に木曽町の住民など70人を前に、来年4月から分娩の取り扱いが困難な見通しであると説明した県立木曽病院の濱野英明院長。現在、常勤する産婦人科の医師2人と小児科の医師2人、麻酔科の医師1人などで産科の医療体制を維持しています。ところが麻酔科の医師が来年度70歳となるため再来年度以降の常勤が難しく、他の常勤医師の確保も目途が立っていないということです。このため緊急の帝王切開に対応できず、安全な分娩環境が維持できないとしています。

地元の住民「(県内には)ほかの県立病院がいくつかあると思うんですけど、麻酔科医の派遣とか医師の派遣の連携はできないのか」

濱野英明院長「県立病院機構は木曽病院も含めて5つ病院がございます。互いに病院同士いろいろなところで連携を図っているところではありますが、正直言って医師がその間で移動することは実績でございません」

地元の住民「本当に分娩の休止になってしまうというのは悲しいなと思う。私も妊娠中に木曽に夫のUターンについてきたので分娩できる施設がなくなってしまったら、ここにくることも叶わなかったかもしれないので」

♪池田町の町議「”女性と若者に選ばれる県を”と言いながら産めないのは、もうアウトですよね」

今後、県立木曽病院は木曽地域のそれぞれの町村でも説明会を開き、理解を求めていく方針です。

最終更新日:2025年3月17日 19:28
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