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記録的大雨から1週間 避難速報メールなど避難指示一部地区記載漏れ判明 岩手・盛岡市

2024年9月3日 18:44
記録的大雨から1週間 避難速報メールなど避難指示一部地区記載漏れ判明 岩手・盛岡市

8月27日の夜、線状降水帯が発生し、岩手県盛岡市が局地的な大雨に見舞われてから3日で1週間です。大雨の際、市が発信した緊急速報メールなどに、本来、避難指示の対象地区である「大慈寺地区」の記載が漏れていたことがわかりました。

8月27日の夜、局地的な大雨により中津川の水位が「氾濫危険水位」に達したことから、盛岡市は午後10時30分、山岸・仁王・桜城・加賀野・城南・杜陵の6つの地区に「避難指示」の発令を発表しました。

しかし、本来入れるべきだった「大慈寺地区」の記載が抜けていたことが市民からの問い合わせで発覚しました。

盛岡市は、3日の定例会見で「市が発信する緊急速報メールは文字数の制限があり、それに合わせて内容を作成する中で、職員の思い込みで大慈寺地区が抜け落ちた」と説明しました。

地区名の利用は、これまでも市民から「分かりづらい」と声が上がっているということで、今後は「住所表記に統一」する方向で検討したいとしています。

また、大雨被害が大きかった上米内地区の町内会でつくる団体が、「被害を受けた道路の早期の復旧」や「仮設住宅の設置」などを求める要望書を盛岡市に提出しました。

住民からは、「被害の全容把握が遅い」など市の対応を厳しく批判する発言もありましたが、内舘盛岡市長は「市で対策本部を立ち上げたほか、県や国にも支援を求める」と話しました。

上米内地区活動推進協議会 井上行男会長
「期間、経費がかかるのは承知しているが、対応してもらっているのを早く見えるようなことをしてもらいたい」

2日の夕方から倒木のため全面通行止めになっていた住田町世田米の国道107号線は、3日の午後3時から片側交互通行となっています。

また、釜石道の宮守インターチェンジと遠野インターチェンジの間は土砂崩れの影響で先月30日から上下線で全面通行止めとなっていて、内陸と沿岸南部のアクセスに支障を来しています。

    テレビ岩手のニュース