岩手県内では、キノコ採りとみられる山林での遭難が相次ぎました。このうち宮古市では、8日午後、80代の男性が遺体で見つかりました。

　遺体で見つかったのは、宮古市赤前の無職、佐々木章さん87歳です。佐々木さんは7日、キノコ採りに出かけたまま夜になっても戻らず、家族から届け出を受けた警察と消防が捜索していました。

　8日は自宅から1キロほどの山林で発見された佐々木さんの車の近くを捜索し、午後1時ごろ、車から東におよそ400メートル離れた山林で、佐々木さんの遺体を発見しました。警察で、死因など詳しく調べています。

記者「盛岡市川目の山林です。警察や消防などの捜索隊およそ30人が行方不明の男性の捜索にあたります」

　一方、盛岡市では、市内に住む70代の男性が行方不明になっています。男性は7日午前11時ごろ、「キノコ採りに行く」と伝えて車に乗って出かけたということです。

　8日午前6時半ごろ、警察が市内川目の市道で男性の車を発見し、警察と消防で捜索を行いましたが、現在も見つかっていません。

遭難した男性の弟
「警察と消防の役に立てばと思って来ました。一緒になって捜したい」

　このほか遠野市小友町でも、山に入った75歳の男性が7日から行方不明になっていて、捜索が行われています。