「津波が来るまでの時間が短い」学生が津波避難訓練で課題探る
宮崎市青島では、宮崎公立大学の学生約100人がグループに分かれて、津波が来るまでに安全な場所に避難できるか訓練を行いました。
青島神社で地震の発生を迎えたこちらのグループは、神社の権禰宜とともに津波避難訓練用のスマートフォンアプリ「逃げトレ」を使って、現在いる場所にあとどれくらいで津波がくるかを確認しながら、高台を目指しました。
神社には、地震から20分ほどで約5mの津波が来る想定ですが、学生たちは約10分かけて参道入口の歩道橋まで到達。結果は、「避難失敗」でした。
学生たちは、今回の訓練で気づいたことを振り返りながら、今後の課題を考えていました。
(学生は)
「観光客も多く、避難に時間もかかると思うし、津波が来るまでの時間がとても短かったので避難の難しさを感じました」
「避難場所の掲示があまりない。逃げる場所が階段で車いすの方とかが大変。観光客の方などは戸惑うと感じました」
今回の訓練で得られたデータや学生の意見などは、年度内に宮崎市に提出され、青島地区で避難する時に最適なルートや誘導方法などを検討するために役立てられるということです。