約100年前の僧侶「困っている人に豆まきをして助けなさい」…厄除けを願う伝統の豆まき300キロ豪快に
まかれる豆の量はなんと300キロー。鶴岡市の寺で、厄除けを願う伝統の豆まきが行われました。訪れた人たちは、豪快にまかれる大量の豆を頭から浴びて良い一年になるよう願いました。
次々に豪快にまかれる豆。鶴岡市加茂の妙定寺で毎年、日蓮聖人が生まれた2月16日に行われる伝統のヤクヨケ豆まきです。およそ100年前に寺を開いた僧侶が守り神から「困っている人に豆まきをして助けなさい」とお告げを受けた言い伝えが起源となっています。
豆をまく僧侶たちは水をかぶって身を清め、地域住民などおよそ200人が集まった本堂で100日間、祈祷した豆をまきました。
頭上に降り注ぐ豆の量は300キロ。豆に当たると厄が払われ、食べると御利益があると伝えられています。
集まった人たちは幸運を呼び込もうと風呂敷や上着、鞄を広げて受け止めていました。そして、まかれるのは豆だけでなくー。
「ミカンちょうだい」
ミカンにモチや菓子、さらには入浴剤など寺に奉納された品々が振舞われました。豆まきは10分ほど続き、終わったときには風呂敷がいっぱいにー。
「痛かったけど楽しかった」
「これいっぱい、ほらすごいよ。御利益いっぱいもらった感じがしました」
「良い年になりそうです」
訪れた人たちはたくさんの豆を浴びて多くの御利益を持ち帰っていました。