縫合用の針1本が7年以上体内に 山形県立河北病院で医療事故 健康被害はなし
山形県立河北病院は16日、病院で手術を受けた50代の男性患者の体内に、縫合用の針が残される医療事故があったと発表しました。病院は、確認手順の整備が不十分だったとし、再発防止を徹底する方針です。
病院によりますと、去年12月、50代の男性患者が手術を前に、胸部のX線検査をしたところ、縫合用の針1本が体内に残されているのが見つかりました。男性は過去に河北病院で2度手術を受けていて、その後、ほかの病院での治療歴がなかったことから、病院は、いずれかの手術の際に使用した縫合用の針と判断しました。
見つかったのは直径1・5センチ、ステンレス製の半円形の針で、すでに摘出されています。体内に残されていた期間は7年以上とみられていて、男性に健康被害はありません。
病院は男性に謝罪し、経緯を説明しました。原因については、「手術室以外での確認手順を定めていなかった」とし、手術室と同様の手順で再発防止を徹底する方針です。