ラーメン消費額日本一 消えるソフト麺 ナスカの地上絵新たな発見 2024年の山形での話題
ことし1年の山形県内の出来事をシリーズで振り返る「カメラが見つめたやまがた2024」です。最終回は、ことし県内で注目されたスポットや人、県民に喜びや発見、驚きを与えた話題に注目します。
市民(今年も日本一達成しました)「おお!素晴らしい。おめでとうございます。頑張って食べました」
あふれるラーメン愛。1人当たりのラーメン消費額で、山形市がことしも日本一に輝きました。
市民「やったね」(ラーメンよく食べますか?)「来年も日本一目指して協力させてください」
県は「ラーメン県そば王国」をキャッチフレーズに掲げ、イベントを開催。
兄妹(ラーメン好き?)「好き」夫婦「気になるラーメンを寒い時期に一気に食べられるのでいいなって思う」
ことしは…。10月時点で2位の新潟市とは4000円以上の差、3連覇に向け独走態勢です。
その一方でー。長年にわたり愛されてきた学校給食の“あの味”とのお別れもー。
山川麻衣子アナウンサー「給食の準備が始まっています。子どもたちの机には最後の『ソフト麺』が配られています」
村山地方を中心に給食で子どもたちに大人気だった「ソフト麺」。
子ども「ソフト麺の争奪戦」「中学生でも食べれるかなと思っていたんですけど、食べられなくなってしまって残念な気持ちでいっぱい」
1968年の提供開始から昭和・平成・令和と、世代を超えて愛されるメニューになりました。
子ども「こんなにうまいソフト麺を食べさせてくれて“ありがとう”という気持ち」
5月、南陽市の園地に現れた1頭のクマ。無我夢中で食べているのはーサクランボ。
園地の人「うわー枝折ってるよ」
クマ、そして猛暑…サクランボにとって受難の年となったことし。
沼尻農園沼尻淳さん「この現象は続いていくと思っていて、農家の収益もかなり落ち込んでいくんじゃないかなって。その中の一端でもいいから、少しは貢献出来たら」
危機的状況を変えようと山辺町の1人の生産者が挑戦したのはー。
近くの園地から出荷できなくなった実を買い取ります。10年の歳月かけ試行錯誤してきて9月に念願の商品化できました。
沼尻農園沼尻淳さん「(Qこちらが完成した)GOHOBISATONISHIKIIPA」
参加者「けっこう味わい深いフルーティーな感じ。サクランボの味がほのかにして飲みやすい」
県のふるさと納税返礼品に11月に登録されました。生産者を救う取り組みになるか、今後に注目です。
一方、大勢の人が訪れる注目の新スポットも誕生しました。
1991年開業チェリーランドさがえが4月にリニューアル。サクランボ関連商品2倍に約600品目を取り扱っています。
チェリーランドさがえ本間安信社長「サクランボの楽しさを1年中味わってもらいたい。没入してもらいたい思いで、リニューアルした」
仙台から父「仙台から来ました。クラッピンサガエに行ってみたくて」子「楽しかった」母「0歳児も遊べるような場所があったので、大満足です」
屋内型遊戯施設クラッピンサガエです。
中川悠アナウンサー「白と木目をベースにした明るい館内となっています」
県内外から多くの人が訪れました。
10月リニューアルオープンしたのは道の駅おおえです。大江町初のベーカリーも入ってます。
山川アナ「木材がふんだんに使われている。木の香りがします」「皆さん次々にトレイにパンを乗せていきます。すごい人だかりです」
天童市制施行65周年を記念した新モニュメントが完成しました。文字を記したのは平成を代表する棋士日本将棋連盟の羽生善治会長です。
日本将棋連盟羽生善治会長「“克己復礼”という文字を揮ごうした」「様々な人に対する敬意を忘れないようにという思いを込めて」
山形から世界を驚かせる新発見もー。
山形大学玉手英利学長「ナスカの地上絵に関する研究が山形大学で組織的に始まったのが2004年10月。それからちょうど20年目の節目の年に非常に大きな進展があった」
南米・ペルーのナスカの地上絵研究で世界をリードする山形大学。
新たに303件もの地上絵を発見しました。長年の謎となっている地上絵が描かれた目的の解明に近づきました。
【山形大学ナスカ研究所・坂井正人副所長「動物の所には当時の人たちが使ったきれいな土器が多数落ちている。わざわざきれいな土器をもってきて、この動物の地上絵のところで割ったような、ある種の儀礼空間があった」
地上だけでなく、発見は海の中からもー。
東京大学大学院山野裕哉教授「これまでのサンゴの確認は一番北の記録は新潟・佐渡島だった。ですので、山形にいるとはまったく思ってなかった」
鶴岡市加茂地区の海で確認されたのはサンゴです。
アーバンスポーツ相星克文さん「信じられなかったです。だって東北ですよ。場所によっては5~7センチ。こぶしくらいのサンゴもあります」
サンゴの生態の定説を変える新発見となりました。
東京大学大学院山野裕哉教授「温暖化で暖かくなってやってきた可能性はある。いままでは生息できるのが10度だろうと思っていた。だが今回加茂の水温が8度で、生息できる水温の限界がそもそも違っていた。それが今回の発見の意義」
挑戦に年齢は関係ありません。
「本日注目のイベント、72歳の挑戦。青コーナー、鶴岡VIPキックボクシング所属、小林菊英!」
鶴岡市小林菊英さんはキックボクシング歴3年72歳のキックボクサーです。
小林菊英さん「年齢的に無理なのは分かるけど、出たいんですって言ったら、『試合しましょう』って」
高校生プロとエキシビションマッチに挑みました。
「試合やってみたらすごい楽しかったの。キックボクシングがもっと楽しくなっちゃう気がする」
皆さんにとって、ことしはどんな1年になりましたか?来年も新たな発見や出合い、挑戦や感動にあふれる1年になるといいですね。