一瞬を捉えた数々の作品多数 432点が入選 山形県写真展 最高賞は山辺町の男性
山形県内最大の写真公募展「県写真展」がいま、山形市の山形美術館で開かれています。展示されている430点あまりの力作の中から、入賞作品を中心に展示会の見どころを紹介します。
山形市の山形美術館で開かれている「県写真展」には、県内の10歳から96歳までの写真愛好家から合わせて1912点の出品があり、会場には入選した作品など432点が展示されています。
このうち、最高賞の県知事賞に輝いたのは、山辺町の後藤和久さん(77)の作品です。蒸気機関車が通過する景色をとらえたものです。県写真連盟の阿部直美会長に解説してもらいました。
県写真連盟 阿部直美会長「ここのグラウンドでソフトボールの試合をしている最中、SL(蒸気機関車)が来て観光客を迎えようと一旦試合を中断して皆で手を上げて“いらっしゃい”温かみが伝わってくる写真」
一方、こちらは山形新聞会長賞を受賞した作品。このモノクロ写真を撮影した山形市の安宅優太さんは19歳の大学生です。
県写真連盟 阿部直美会長「光と影をきれいにとらえている。階段の道が奥の方に伸びていく奥の方に建物子どもが走ってくる動きがあって構図が非常に優れている色は要らないモノクロを選択した勝利」
新型コロナウイルスがおととし、5類に移行した影響もあり、ことしの県写真展には、いきいきとした人物の表情や地域の祭りのにぎわいを写した作品が数多く寄せられたということです。
県写真連盟 阿部直美会長「表情・エネルギーが伝わってくるような写真をどのように解釈するかそういった見方をすると面白く楽しめる」
訪れた人たちは、人の喜怒哀楽や四季折々の自然、動物などの一瞬の表情を切り取った力作の数々に見入っていました。
山形市内から「生き物の写真いいなと思って見ていました。すごいなよくこんな感じに撮れるなって」「ナイスボールだって」
写真に付けられたタイトルも見どころの一つです。撮影した人のセンスを感じることができます。
中川悠アナウンサー「シンクロスイミン」「シンクロ 睡眠」「手足の揃え方がそっくりでかわいらしい」
県写真展は、3月23日まで山形市の山形美術館で開かれています。