山形県内の昨年度のいじめ件数1万2000件 全体では2年連続で減少も中学校で増加
山形県内の公立学校で確認されたいじめの認知件数は昨年度、小中高校など合わせておよそ1万2000件でした。全体の件数は2年連続で減少した一方、中学校では増加しています。
これは27日に開かれた県のいじめ問題対策連絡協議会で示されたものです。調査は昨年度、公立学校に通う生徒や保護者を対象に行われました。それによりますと、確認されたいじめの件数は、1万1845件でした。前の年度に比べて400件ほど少なく、2年連続の減少です。
学校別では小学校が最も多く9388件、次いで中学校が2196件、高校が205件、特別支援学校が56件でした。小学校と高校が前年度を下回り、特別支援学校は横ばい。中学校は前年度より142件増えました。
いじめの内容で最も多かったのが「嫌なことを言われる」、次いで「軽くたたかれたり、けられたりする」、「仲間外れ、無視される」などが続きます。
県いじめ問題審議会奥山優佳会長「中学生は多感な時期なので自己主張してきている。新型コロナの位置づけが5類になったので、言葉で言えるようになってきたというのも一つの要因かと思う」
会議では、いじめ問題に取り組む県内団体の関係者から「生徒が担任の教師以外にも幅広くいじめの相談ができる環境作りが必要」などの提案が出されました。
県いじめ問題審議会奥山優佳会長「もっといろんなところから連携をしながら第三者や民間とのつながりを図りながらやっていく。そこのところが大事なのではないか」
さらに毎年行っているアンケートの内容も、社会状況や生徒の環境の変化に対応しながら変えていくべきなど様々な意見が寄せられました。