「命を守るために自分たちで備えを」被災地でボランティア続ける米沢市の男性が講演
能登半島地震の被災地で現地ボランティアを続ける米沢市の男性が9日、市内で講演し、自分で命を守ることの重要性を訴えました。
講師を務めたのは、災害ボランティアネットワークDRTJAPAN山形の我妻清和さんです。能登半島地震の発生から半年が過ぎた今も現地でボランティアを続け、その経験から得られた知識や教訓を伝えています。この日は、市内の自主防災組織の会合で講演し、復旧は依然、道半ばの現状を報告しました。
「発災から5カ月がたったというのに倒壊した建物の多くは崩れ落ちたまま。解体作業はほとんど進んでないように見えました」
DRTJAPAN山形我妻清和さん「5カ月たってもあのような状況。我々が現地に入った4日の朝の風景とほとんど変わらない」
我妻さんは現地で活動した際、命を分けた行動を住民から聞きました。
DRTJAPAN山形我妻清和さん「家族でいて高齢のおばあちゃんと夫婦2人がいて地震が来た。何とか家は倒壊せず揺れが収まるのを待った。揺れが収まったらみなさん外にいきますよね。その時おばあちゃんは家にいて2回目の地震が来ておばあちゃんはつぶされてしまった。地震の揺れが収まったら外に出るべき」
災害が発生すると公的な支援が届くまでには時間がかかることが多く、我妻さんは、「命を守るためにはまずは自分たちで備えることが大切」と語りました。
DRTJAPAN山形我妻清和さん「ここ米沢で地震が起きればみなさんが被災者。自主防災組織委員会も消防警察も被災者。自分の家で地震が起きたときにどうするか。1人で考えずに家族みんなで話してほしい」
我妻さんはこうした活動を通じ、災害に備えることの重要性を訴えていきたいとしています。