酒田市の「マリーン5清水屋」債権者集会 跡地売却は今年中にめどが立たなければ不動産放棄も
3年前の夏に破産した酒田市の商業施設「マリーン5 清水屋」の債権者集会が22日、開かれました。難航している跡地売却について破産管財人は今年中にめどが立たなければ不動産放棄せざるを得ない考えを示しました。
非公開で開かれた「マリーン5 清水屋」の債権者集会には、一般の債権者ら10数人が出席しました。清水屋の跡地については県内企業が不動産の購入を希望していて、個人・法人合わせて9つの地権者との間で売買交渉が行われています。これまで企業が購入金額として坪単価「10万円弱」を提示していましたが、地権者全員の同意は得られず交渉は平行線を辿ってきました。破産管財人によりますと企業が購入金額についてあと数万円程度の増額の検討が可能としている一方で、地権者が出している最も高い希望価格と2倍以上の開きがあり交渉に大きな進展はないということです。
破産管財人「この平行線状態がなかなか具体的に解消する目途がたたない。厳しい状況が続いている」
破産管財人は売買交渉が今後も難航し今年中にめどが立たなければ不動産放棄せざるを得ないとの考えを示しました。
破産管財人「不動産を持っているだけでどんどん破産財団の借金が増えるので具体的な動きがないのであればいずれ近いうちに破産財団から不動産を一切放棄するということもいつかは具体的に検討しなければならない時期が近付いているのではと残念だが思っている」
次回の債権者集会は7月22日に開かれます。