まるで本物・・・ミニチュア寺や城を作って43年の男性が展示会開催(山形・長井市)
外見から内部の構造に至るまで忠実に再現した寺社や城の模型を作る男性が長井市にいます。男性の展示会が始まるのを前に、その精巧な作品の数々を見せてもらいました。
20分の1スケールで忠実に再現された奈良県にある国宝「薬師寺東塔」です。
一方こちらは、30分の1スケールで製作された、滋賀県にある国宝「彦根城」。
どちらも、屋根の構造から内部の柱に至るまで忠実に再現されています。
模型を製作したのは長井市の手塚孝太郎さん(75)です。
部品一つ一つを手作りし、作品を作り上げています。1つの作品をつくるのに1年から2年ほどかかります。
手塚孝太郎さん「材木屋さんからヒノキ材を買ってきて削って部材を作って(作品を)仕上げている。やっぱり大屋根を作るのが一番大変。大屋根の反り、勾配がうまくいった時が一番うれしい」
手塚さんはもともとプラモデルが趣味でしたが、次第に、製作キットを組み立てるのではなく、部品を含め一から作品を作りたいという思いが強まります。そして43年前に国内の寺や城の模型作りを始めました。これまで作られた作品の数は、20作品。中でもこだわっているのは、屋根や建物内部の構造です。公開されている資料や設計図を元に縮尺した部品から建物を製作しています。模型だからこそ見ることができる建物内部の構造にも注目してほしいと話します。
手塚孝太郎さん「見てほしいのは中の構造。普通は外しか見られないので1300年前にこうした木組みがあり塔が今も建っている。その姿を見ていただきたい」
手塚さんの作品が展示される社寺模型展は、7月12日から長井市の旧長井小学校で開かれます。