山形市七日町の御殿堰周辺エリア 景観重点地区に指定され交付式 自然素材を積極的に利用へ
山形市中心部・七日町の御殿堰周辺エリアが13日、市の「景観重点地区」に指定されました。エリア内に今後新たに建てる建物や設置する広告に対し基準を設け、御殿堰の景観を守っていく考えです。
景観重点地区に指定されたのは、山形市中心部・七日町の「水の町屋七日町御殿堰」や今年度新たに建設された「十一屋本店」などを含む南北およそ40メートル、東西およそ130メートルのおよそ5200平方メートルの区域です。
景観重点地区の指定に合わせ、山形市役所で指定証書の交付式が行われました。式では、佐藤孝弘市長から指定エリアにある建物の所有者で作る準備委員会の岩淵正太郎会長に「景観重点地区指定証書」が手渡されました。
山川麻衣子アナウンサー「御殿堰周辺のこの辺りは街路樹があったり歩道を広くとったり歩くのが楽しい街づくりが進められています。そして今回景観重点地区に指定されたことで広告物に対しても色や大きさに基準を設けて景観を守っていくということです」
設けられた基準では、エリア内に新たに建物を建てたり、増築や改築をしたりする場合、現在の御殿堰などの建物と同じく、建物と歩道までの距離を3メートル以上離すことや植樹をすること、建物は自然素材を積極的に使用することなどが示されました。
また、大通り沿いの建物の壁面に設置する広告は2平方メートル以下の大きさとすること、周囲になじまない色の使用を避けることなど広告にも基準を設けました。
佐藤孝弘山形市長「『歩いて楽しい』を重視した中心市街地の活性化を進めている。この御殿堰風景をこれからもしっかりと維持し魅力を増していくために、重点地区指定した」
七日町御殿堰周辺景観重点地区準備委員会岩淵正太郎会長「これが一つの始まりでもあるので景観重点地区に恥じないようにソフト面ハード面含めていければ」
ただ、これらの基準に法的な規制はなく地権者やテナントなどと協議し理解を求めていくことになります。山形市などは、現時点で基準に抵触している広告などには改修のタイミングなどで基準を尊重するよう働きかけていくということです。
山形市ではこれまでに「山寺」と「蔵王温泉」エリアを景観重点地区に指定していて、今回の七日町御殿堰周辺が3か所目となります。