「御殿堰」を生かしたまちづくり 山形市中心部で菓子の老舗がリニューアルオープン
山形市の中心部ではいま江戸時代に整備された水路「御殿堰」を生かしたまちづくりが進められています。その一環として堰のそばにある菓子の老舗が1日、リニューアルオープンしました。中心部のにぎわい創出に期待が寄せられています。
テープカット「十一屋本店オープンです」
リニューアルオープンしたのは山形市の十一屋七日町本店です。十一屋は七日町で110年以上続く菓子の老舗で、レストランも運営しています。
大通りに面した1階は改装前と同じく、菓子の販売スペースとなっていて色鮮やかな季節のスイーツが並びます。
また、外観は白を基調としたシックな色合いに生まれ変わりました。
中川悠アナウンサー「山形市では現在この御殿堰を中心としたまちづくりが進められています。その一環として十一屋もリニューアルオープンしました」
御殿堰は江戸時代に農業や生活用水の確保のために整備された水路です。山形市では御殿堰を生かしたまちづくりを掲げ、堰と調和した風情のある街並みと景観を再現するとともに、街なかを歩いて楽しめるよう歩道を整備しています。今回、十一屋はこうした市の取り組みに賛同し、建物のリニューアルを決めました。
十一屋松倉公一社長「御殿堰の流れを楽しみながらお菓子を買い、食事ができる、お茶も飲めるような店に変えたいと今回十一屋は新築した」
十一屋の隣の堰はこれまで道路の下を流れていましたが、現在、石積みの水路を整備していて今年度中に完成する見込みです。こうしたまちづくりについて地元の商店街からも期待の声が聞かれました。
七日町商店街振興組合岩淵正太郎理事長「御殿堰を中心にいろんなところを巡ってもらっていま観光客も大変多いのでみなさん十一屋がどうなるのか大変期待していた。ますます街が明るくなってお客様の満足度が高まっていくと思う」
十一屋ではこれまで2階にあったレストランを1階に移し、御殿堰のせせらぎを聞きながら食事を楽しめるスペースになるということです。