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記録的大雨で土砂流入など大きな被害を受けた戸沢村 仮設住宅の建設工事始まる 10月上旬に入居予定

2024年8月20日 18:21
記録的大雨で土砂流入など大きな被害を受けた戸沢村 仮設住宅の建設工事始まる 10月上旬に入居予定

7月の記録的大雨からまもなく1か月です。住宅に土砂が流れ込むなど大きな被害を受けた山形県戸沢村で仮設住宅の建設工事が20日始まりました。

県内で応急の仮設住宅が建設されるのは、1976年に発生した「酒田大火」以来、およそ50年ぶりです

記者リポート「きょうから仮設住宅の工事が始まった旧戸沢小学校です。現在はナワバリと呼ばれる建物の位置を印づける作業が行われている」

県は大雨被害が大きかった戸沢村では被災者への意向調査を踏まえ旧戸沢小学校跡地に仮設住宅21戸を建設します。建設される住宅は木造平屋建てのタイプで、工事完了は来月末の予定です。被災した村民75人が10月上旬から入居を開始します。

県土整備部斎藤攻建築技術主査「避難されている方、先が見えなくて不安だということを聞いている。完成が1か月後にするということで、少しでも安心してもらえればいい」

入居期間は最長2年で、入居者の家賃負担はありません。

戸沢村では現在、およそ95人が避難所を利用している状況です。

蔵岡地区の住民「仮設住宅の建設はうれしいです。早くできれば安心する。早く入りたいね」

こちらの65歳の女性は家族3人で避難所に身を寄せています。

蔵岡地区の住民「自宅の片づけをして、お昼ご飯を食べてまた戻ってきて作業をして。夕方終わって避難所に戻って。毎日この繰り返し」

20日午後、新庄市で行われた最上地方町村会の会見で、戸沢村の加藤文明村長は村の被災状況と今後について言及しました。

加藤文明戸沢村長「平成30年に古口水位観測所で観測した水位が8メートル56でした。今回はそこを2メートル越す10.57メートルという水位を観測した。想像を絶するというのはこのことかと感じた。地域の防災を考えた時にそこに住まわせていいのか、ということが大きな村の課題で、私の課題であると考えている」

県内では鮭川村でも仮設住宅8戸の建設が始まり、村民19人が入居する予定です。

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