創造性あふれる500人以上の作品がずらり 東北芸工大で卒業生制作展
山形市の東北芸術工科大学で学びの成果を披露する卒業制作展が6日始まりました。工夫を凝らした学生たちの創造性あふれる作品を紹介します。
ことし、29回目を迎えた東北芸術工科大学の卒業制作展。会場では、学科ごとに学部生と大学院生合わせて548人が作品や研究内容を発表しています。
中川悠アナウンサー「非常に目を引く作品。たくさんの水槽が集まったようにも見えます。こちらはタコの吸盤これ全部版画なんです。壁一面舞っているチョウこれもすべて版画の作品。近づくと細かいです。影があって今にも動き出しそうです」
版画や彫刻のほか、芸術実習棟では、美術科の学生たちが手掛けた巨大な絵画や立体的な美術作品がずらりと並びます。
そして、体育館で展示していたのは、プロダクトデザイン学科の学生たちの作品。こちらの椅子は、県内企業の協力を得て椅子の背もたれについて研究しデザインを提案。自由に座ることもできます。
中川アナウンサー「とってもかわいらしいオブジェが並んでいますがこちらは?」
東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科 長沢紅葉さん「こちらは象形文字で片面がもとの形でもう片面がその形から成り立った漢字。片面が月になっているがもう片面が漢字に。全部そうなっています」
長沢さんが3Dプリンタを用いて制作した作品。耳を立てた犬の姿から成り立ったというこちらを回転させると…、漢字の「犬」。そして、力強い腕の形に見えるこちらを回転させると…、漢字の「力」。では、人の鼻の形をしたこのオブジェ。回転させると…。
中川アナ「自分の『自』。自分を指す時に鼻を指すことからこの字が当てられているということなんです」
東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科 長沢紅葉さん「普段から使っている漢字がどうやって成り立っていったのか少しでも興味を持ってくれたら。作品を手に取って考えて漢字の成り立ちを思いながら使ってもらえたらうれしい」
子どもたちが遊んでいたもの、実は…。
東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科 木村円香さん「新しい日本の昔遊びの形2人で楽しめるけん玉を考えた。皿とかけんとか技の応用がきく所は失わず難易度も自由自在に変えられるようなけん玉を目指した」
木材のブロックを彫って制作したそうで、遊び終わった後は、簡単に収納することもできます。
けん玉体験「新しいすくう感覚とかはけん玉足の屈伸とか」
学生たちの学びの集大成、東北芸術工科大学の卒業制作展は、2月11日まで開かれています。