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活気ある街づくり目指し…建築学ぶ大学生 空き家をリノベーションしシェアハウスづくり 山形・米沢市

2024年3月20日 18:48
活気ある街づくり目指し…建築学ぶ大学生 空き家をリノベーションしシェアハウスづくり 山形・米沢市

増加する空き家を有効活用し、活気ある街づくりにつなげようと、山形県米沢市でいま、大学生たちが空き家をリノベーションしたシェアハウスづくりに取り組んでいます。学生の入居を想定し、4月にオープンします。

「こちらが2階になります」

米沢市大町にある木造2階建ての空き家です。

シェアハウスへの改築に取り組む中心となっているのは山形大学工学部で建築を学ぶ学生たちです。

市内の建設業者の協力を得ながら、壁や柱を取り払うなどの改修工事を行い、築60年の家を学生向けのシェアハウスとしてリノベーションしました。

山形大学建築・デザイン学科 田中杏我さん「2階は元々和室が3つと台所・洋室が2つあったが、壁を取り払って1つの大空間と居室を4つ設置した」

ほかの入居者や街との関わりを持ってほしいと、4つの個室は狭く、一方で共用スペースは広く確保しました。

米沢市によりますと、2012年に899軒だった市内の空き家は、10年後のおととしには1719軒と2倍近くまで増加しています。

山形大学建築・デザイン学科 板橋冬馬さん「街に活気がないように見えるのが空き家のマイナス面。人が入っていったり新しいものになったりするのは街にいい影響を与える」

シェアハウスの入居者には、建築や街づくり、それにDIYなどに興味を持つ学生を想定し、1階には広い作業スペースがあります。作業スペースは道路に面していて、居住者がDIYする姿や作業の音が道行く人にも聞こえることで、活気ある街づくりにつなげる狙いです。

山形大学建築・デザイン学科 板橋冬馬さん「今は夜が少し怖くて怖い印象があるが、街の明かりができることで活気があるように見えたり、安心して歩けるようになると思う。この家を壊したり新しいものを作ったりして学びを得る体験をしながら、街とかかわりを持ちながら楽しく生活してほしい」

このシェアハウスは4月1日にオープンします。4人まで入居できますが、すでに女性2人が住むことが決まっているため、残りは2人、女性の入居者を募集しています。問い合わせ先は米沢市の建設会社「アジリノ」となっています。

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