山形県関係で北朝鮮に拉致された可能性がある人は8人。拉致被害者家族「世論の力をうねりに」
北朝鮮による拉致問題について関心を高めてもらおうと、拉致被害者家族などによる講演会が23日、山形市で開かれました。県関係で北朝鮮に拉致された可能性がある人は警察の調べで8人に上っています。
この講演会は拉致問題について知ってもらい早期解決につなげる機運を高めようと国や県などが開いたもので、県内では初めての開催です。23日は拉致被害者・田口八重子さんの長男で拉致被害者家族連絡会の事務局長を務める飯塚耕一郎さんらが、解決に向けての進展がない拉致問題の現状に対する家族の悲痛な思いなどを訴えました。
拉致被害者家族連絡会・飯塚耕一郎事務局長「我々はあくまで一般人。持っている武器は(思いを)お伝えすることしかない。世論の力をうねりとして北朝鮮や日本政府にぶつけていくことが極めて重要」
参加者「悲痛な気持ちですよね。何としても解決しなければならないのは喫緊の課題。今しないと本当に間に合わなくなる…」
会では拉致の可能性がある特定失踪者の家族で宮城県に住む早坂胞吉さんも講演し「家族にとっても残された時間は少ない」と訴えました。県警察によりますと、県関係で北朝鮮に拉致された可能性がある人は8人に上っています。