「医師確保が課題」 山形県の西村山地域の新病院整備 協議会が発足 今年度中に基本構想策定
西村山地域にある県立河北病院と寒河江市立病院を統合し、新たな病院を整備するための協議会が21日発足し、初めての会議が開かれました。最短で2031年度の開業に向け、立地の候補地などを盛り込んだ基本構想を今年度中に策定する方針です。
西村山地域には現在、大江町を除いた1市3町に4つの公立病院がありますが、いずれも老朽化が進んでいます。
こうした状況などを受け、県や関係の自治体が西村山地域の新たな医療体制について検討を進めてきました。そしてことし3月、県立河北病院と寒河江市立病院を統合し、新たな病院を整備することが決まりました。
21日は、県と寒河江市などが参加する新病院の整備に向けた協議会が新たに発足し、初会合が開かれました。会議では、新病院の整備に当たり医療現場の人材確保に向けた対策を求める声が挙がりました。
寒河江市病院事業管理者 久保田洋子さん「人手不足の深刻化を肌で感じている。医療人材、特に医師の確保が欠かせないと思う」
県医療政策課西村山医療体制企画主幹 石垣幸一さん「医師派遣の中心となる山形大学との意見交換を挟んだ上で、新病院の構想を議論していければ」
会議では、新病院の診療機能や立地の候補地などを盛り込んだ新病院の基本構想を今年度中に策定するなどの開院に向けたスケジュールが承認されました。
県医療政策課西村山医療体制企画主幹 石垣幸一さん「統合する両病院とも老朽化が進んでいるので、スピード感を持って検討を進めていかなければならないと思うが、医師確保を含め諸課題が多々あるので、一つ一つ丁寧に進めていくことになる」
新病院は最短で2031年度の開院を予定しています。