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涼スポット「おなん淵」の滝 悲しくも不思議な言い伝えとは? 山梨・都留市

2024年7月19日 19:12
涼スポット「おなん淵」の滝 悲しくも不思議な言い伝えとは? 山梨・都留市

 都留市にある“涼スポット”を紹介します。
 
 悲しくも不思議な言い伝えが残る、「おなん淵」の滝です。

荒木キャスター
「岩の間から勢いよく水が流れ落ちます。日差しが強くて暑いんですが、その分、水面がきらめき癒やしの空間となっています」

 都留市鹿留の「おなん淵」ー。

 鹿留川の流れが長い月日をかけて富士山の溶岩をえぐり、青い水をたたえた美しい景観を作り出しました。

 こちらにはある言い伝えがあります。

 その昔、近くの家に「おなん」という娘が奉公していました。

 気立ても良く大変な働き者でしたがある日、主人が大切にしていたお膳を壊してひどく叱られ、淵に身を投げてしまいました。

 それから、不思議なことが起こりました。

 村で人が集まるときに「お膳を十膳お貸しください」と紙に書いて淵に浮かべると、翌朝にはお膳が浮かぶように。

 村人はそのお膳を借りて大切に使っていましたが、ある時、借りたお膳を返さなかった人がいて、それ以降、頼みを聞いてくれなくなったということです。

 白いしぶきをあげて水が注ぎこみ、日の光にきらきらと輝く滝つぼ。

「おなん淵」には神秘的な雰囲気が漂います。

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