公立学校のいじめ8400件超 重大事態は11件 不登校・暴力行為とともに過去最多 山梨
昨年度に県内の公立学校で確認されたいじめや不登校の数が過去最多に上ったことが30日、県教育委員会の調査で分かりました。県教委はコロナ禍が明け、子ども同士の距離が近付いたことが一因と分析しています。
この調査は学校でのいじめや不登校などの現状を把握し早期解決につなげようと、文部科学省が毎年行っています。
県教委によりますと、県内の公立学校で確認された昨年度のいじめは8408件、不登校の児童・生徒は2327人、暴力行為は417件で、いずれも過去最多を更新しました。
中でも、小学校では暴力行為が254件と去年から9割以上増加したほか、不登校は15%増の788人でした。また、いじめのうち生命などに関わる重大事態は11件で去年から倍増しました。
県教委はコロナ禍が明け、同級生との距離感がつかめない児童や生徒が増え、人間関係の構築にトラブルが生じているのではないかと指摘します。
また、不登校児に悩みを尋ねたところ、「やる気がでない」や「生活リズムの不調」などが回答の上位を占めました。
県教委では学校や地域、行政などが一体となって対策を進めるとしています。