1000円札をポケットに…“さい銭盗”繰り返す男 カメラが捉えた“罰当たりな”一部始終 山梨県
富士北麓の神社で「さい銭盗」が相次いでいる中、さい銭箱から金を奪う男の犯行の一部始終をカメラが捉えました。
富士吉田市の神社で連日、境内を訪れては、さい銭箱をあさる男がいる…
声をかけたこともあるといますが、犯行が止むことはありませんでした。
神社の関係者
「彼(男)が早い時間に来れば、出くわす時がある」「(Q:男はなんて話している?)『すいません』でなく『お参りに来ただけですよ』って。『来てはいけないんですか?』みたいな。生活のルーティンになっている。止まらない」
4月21日、山梨放送が神社での被害状況を取材していたところ、その男は現れました。
記者:「いますか?」
神社の関係者:「あの車たぶんそうですよ。あんなところに止めちゃって」
ほぼ毎日、午後5時~6時半の間に姿を見せるというこの男。
立ち去った後でさい銭箱を見に行くと…
記者:「あの車、そうですか?」
神社の関係者:「たぶんそうですよ。やられてますね。(さい銭が)なくなっていますね」
その4日後ー
神社に許可を得て、境内に設置したカメラは犯行の一部始終を鮮明にとらえていました。
この日、男は神社の鳥居のすぐそばに車を横付けし、さい銭箱がある方向にまっすぐ歩いてきます。
墓参りをよそおうためなのか、男はペットボトルを手に水くみ場に立ち寄るそぶりを見せます。
そして近くにあるさい銭箱に近づくと、次の瞬間ー
手慣れた手つきでさい銭箱を傾ける姿を、カメラは鮮明に記録していました。
こちらは同じ日に別のカメラが捉えた映像です。
さい銭箱に手をかけた男は、中にあった1000円札をすばやく自分のポケットにねじ込みました。
男はその後、悪びれた様子もみせずその場を後にします。
一連の犯行に神社はー
神社の関係者は
「やっぱりルーティーンになっているんですよね、生活の。朝、歯磨きをするのと一緒で回ってきて確認をしていくという生活のスタイルになっている。やめていただきたい」
取材班は警察に届け出るよう進言しました。
5月上旬、神社が境内に複数の防犯カメラを設置したところ、男はピタリと現れなくなりました。
被害はこれで止んだのか…
しかし15日、男は再び姿を見せたということです。