富士山噴火で発生する火山灰への対策指針がまとまり、降灰の量に応じた避難の在り方が示されました。

　これは21日に開かれた政府の有識者会議がまとめたもので、降灰による被害状況を4つの区分に分けて行動指針を示しました。

　降灰量3センチ未満の「ステージ1」と30センチ未満の「ステージ2」は多くの住民による一斉避難が難しいため、自宅での生活を推奨しています。

　一方、30センチ未満でも大規模な停電などが生じた場合は「ステージ3」となり、ほかの地域への移動も適宜、検討することになります。

　30センチ以上の「ステージ4」は木造家屋が倒壊し命の危険があるとして、原則避難としています。

　また、富士山が噴火した際に処分が必要な降灰量は、東日本大震災の災害廃棄物の約10倍にあたる4億9千万立方メートルと推計されています。