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【急展開】東京・中央区の“謎のキーボックス”騒動 不動産会社社長が『軽犯罪法違反』で書類送検に!?取り外しの警告文も再び増え始めるキーボックス

2024年12月5日 16:00
【急展開】東京・中央区の“謎のキーボックス”騒動 不動産会社社長が『軽犯罪法違反』で書類送検に!?取り外しの警告文も再び増え始めるキーボックス
5か月を経て事態は急展開

 2024年6月、東京・中央区の晴海地区周辺で相次いで見つかった“謎のキーボックス”騒動。同年11月、この件で不動産会社社長の男性(52)が『軽犯罪法違反』で書類送検されました。いったい何のために取り付けたのか?大量に設置されたキーボックスは今どうなっているのか―?

■「お客さんを、スムーズに案内するため」不動産業界で慣例化か キーボックス設置で不動産会社社長を書類送検 『東京都に“撤去させた”という手間』が軽犯罪法違反に?

 2024年6月に東京・中央区の晴海地区周辺で、相次いで発見された“謎のキーボックス”。キーボックスは街のあちこちに取り付けられており、中には人目に付きにくい場所にも―。

 異様な光景を目にした近隣住民も「日に日に増えていく。不気味な感じがする」「爆発するようなものなら怖い」と、不安を抱いていました。いったい誰が何のために設置したのか謎に包まれていましたが、騒動から5か月が経った同年11月27日、事態は急展開を迎えました。

 東京都内で初めての検挙となった今回の騒動。都に撤去作業をさせ、業務を妨害したとし、『軽犯罪法違反の疑い』で2024年11月27日に書類送検されたのは、不動産会社社長の男性(52)です。同年6月、歩道上の鉄柵に、無許可でキーボックス1個を設置。中には自社が保有する『晴海フラッグ』の部屋の鍵が入っていました。

 不動産会社社長は「内覧で来たお客さんを、スムーズに案内するため、不動産業界で内覧近くにキーボックスを付けるのは常識。晴海エリアは管理組合が厳しく、マンション内に取り付けるのが難しいため、近くの鉄柵に付けた」と供述しています。

Q.東京都の業務を妨害で『軽犯罪法違反の疑い』とはどういうことですか?
(株式会社Stardy CEO・河野玄斗氏)
「『軽犯罪法』というのは、軽微な秩序違反を取り締まるための法律で、例えば騒音とか、そういったものを取り締まるための法律です。今回はキーボックスを取り付けたことそのものが犯罪というより、それを“都に撤去させた”とういう手間をかけさせた。これが業務妨害行為になって、『軽犯罪法』に該当する」

 なぜキーボックスを設置したのでしょうか。書類送検された不動産会社の社長は、『晴海フラッグ』の一部屋を管理しており、管理物件の付近に、キーボックスを取り付けていたといいます。

 内覧希望者は、まず地元の不動産会社に内覧を希望します。そして地元の不動産会社が、管理をしている不動産会社社長に連絡し、キーボックスの解錠番号を教えてもらいます。これで地元の不動産会社と内覧希望者が一緒に内覧に行く際に、不動産会社同士でのカギのやりとりをする手間が省けるということです。

Q.不動産業界でキーボックスとは常識なのでしょうか?
(住宅ジャーナリスト・榊淳司氏)
「不動産業界では管理人に許可を得て、物件の敷地内に設置することが一般的。歩道上など、敷地外に設置することはとてもリスクが高いため、通常はしない」

 そして2024年11月現在、まだキーボックスはなくなっていません。ですが、前回と違う点は、電柱に下げられたキーボックスの側に、『キーボックス取り外しのお願い』という東京電力からの警告文が張られ、「2024年11月30日までに撤去するように」と書かれています。

 警視庁によると、晴海地区周辺では2024年11月に入り、再びキーボックスが増え始めているといいます。現在、月島管内では10個以上のキーボックスが確認されています。そして今回、書類送検されたキーボックスに入っていたカギはマンションの内見用でしたが、それ以外の用途としては、リフォーム業者がカギの取り付けの際に使っていたと確認されています。警視庁としては 厳正に対処していくとのことで、引き続き捜査を進めています。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年11月27日放送)

最終更新日:2024年12月5日 16:00
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