大阪市の横山市長は24日の記者会見で、今月27日（月）から大阪市内の全域で路上喫煙が禁止されることについて、周知を呼びかけました。

　大阪市では現在、人通りの多いJR大阪駅周辺や御堂筋など、指定した6エリアで路上喫煙を禁止しています。ことし4月に大阪・関西万博が開幕することから、喫煙禁止エリアを「市内の全域」に拡大する改正案が去年可決され、今月27日に施行されます。市内を巡回する「指導員」を配置し、違反を見つけた場合は啓発指導を行ったうえ、過料として1000円を徴収するとしています。

　また、現在は禁止の対象を火のついたたばこ、いわゆる「紙巻たばこ」に限っていますが、27日からは「加熱式たばこ」も対象となります。

　大阪市は、だれでも利用が可能な「大阪市指定喫煙所」と飲食店や商業施設など法令等を遵守した喫煙が可能な場所を「情報提供喫煙所」として、合わせて約300か所確保するとしています。こうした喫煙所の情報は、大阪市のホームページにある「喫煙所マップ」から調べることが可能です。

　24日の会見で横山市長は「たばこの煙で不快な思いをされる方がいなくなるというのはもちろん、美観を損ねる吸い殻の投げ捨てを無くす効果にも期待したい。安心・安全なまちづくりを目指したい」として、快適な生活環境の実現に向け府民に協力を呼びかけました。

　一方、一部では喫煙所が足りないと指摘する声も上がっていることを受け「法律の施行後はまず実態を把握して、必要な対策は検討していきたい」とも話しました。

　また大阪府でも、4月1日から、店内での喫煙が原則禁止される店の対象が、現在の客席面積100平方メートル超えの店から、30平方メートル超えの店に変更されます。