滋賀県長浜市は17日、市立長浜病院の50代の放射線技師が、医師の指示なく家族に対して、胸部のCT撮影をしたと発表しました。診療放射線技師法に違反する行為で、長浜保健所は16日、病院に立ち入り調査を実施したということです。

　長浜病院によりますと、3日、50代の放射線技師の男性が、せきや声がれなどの症状が出た自身の子どもに対して、医師の指示なく胸部CT撮影を実施しました。

　医師のオーダーの記録がないままCTが動かされている履歴を他の職員が見たことで発覚。男性技師は「自身の子どもの症状に対して心配でついやってしまった」と話しているということです。

　放射線技師が医師の指示なくCT撮影することは、診療放射線技師法に違反する行為で、報告を受けた滋賀県長浜保健所が16日、立ち入り検査を実施しました。

　長浜病院は、「当該職員に対しては、関係機関の処分を踏まえて、厳正に対処してまいります。今後、全ての病院職員における法令順守の徹底に向け、研修、啓発等を進めてまいります」とコメントしています。