カジノを含む統合型リゾート（IR）をめぐり、万博開催期間中に工事が中断する可能性が浮上しています。

　5日午後、大阪・夢洲には日本維新の会の馬場伸幸代表をはじめ、維新の国会議員や地方議員など約100人が集まり、2025年4月の開幕まであと8か月余りとなった万博会場の建設状況を視察しました。

　日本維新の会　馬場伸幸 代表
　「“ネガティブな発信を打ち負かしていく”ということを目標に、維新はやっていきたいと思いますので…」

　万博会場のすぐ北側では、カジノを含む統合型リゾート・IRの整備が進められていますが、今、このIRをめぐって、雲行きが怪しくなる事態となっています。それが…

　「万博期間中のIR工事中断 要請」

　2030年秋の開業を目指す大阪のIR。国が2023年4月に認定した整備計画などによりますと、2025年春ごろからは本格的な建設工事が始まる予定です。

　しかし、急きょここに待ったの声が…。

　BIE（博覧会国際事務局）のケルケンツェス事務局長や、万博協会の十倉雅和会長が騒音や景観への影響を懸念し、万博期間中は工事を中断するよう大阪府や大阪市に求めたことが関係者への取材でわかりました。

　一方で、府と市は計画通り、万博期間中も工事を進めたい考えで、7月25日には十倉会長と吉村洋文知事が協議を行ったということですが、折り合わず、未だ、結論は出ていません。吉村知事は5日…。

　大阪府・吉村洋文 知事
　「どちら（万博・IR）も成功させるという意味では、（万博期間中はIR工事を中断の）意見もありますということは事業者に伝えています。着地点を見出していくということが重要なんだろうと思います」

　夢洲の巨大プロジェクトIRは予定通り開業できるのでしょうか。