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【ナゼ?】海外の船と奪い合いも…近年の価格高騰で”高級魚“になったサンマに異変!初競りで去年の200分の1衝撃価格「“庶民の味”が帰ってくるかも」その背景とは?

2024年8月28日 16:30
【ナゼ?】海外の船と奪い合いも…近年の価格高騰で”高級魚“になったサンマに異変!初競りで去年の200分の1衝撃価格「“庶民の味”が帰ってくるかも」その背景とは?
“秋の味覚”サンマに異変

 海外の船との奪い合いなどで近年価格が高騰し高級魚のイメージがあったサンマ。しかし、その秋の味覚に異変が…初競りでまさかの衝撃価格を叩きだしました。いったいなぜなのか?その背景とは?

■衝撃!サンマ「初水揚げ」去年の140倍の量で価格は200分の1に!

 8月16日、北海道根室市の花咲港でサンマの初水揚げがありました。2023年の初水揚げは470kgしかありませんでしたが、今年は140倍以上となる67tもあったということです。

 そのため、価格も2023年が1kgあたり14万円だったのが、今年は1kgあたり724円と約200分の1になっています。

 8月16日の店頭での価格は、根室の鮮魚店で1匹80円でした。大阪でも、2023年は1匹1600円だったのが約8分の1の213円となっています。

 実は、今年のサンマの量は2023年と同様に“低い水準”になる見通しです。「全国さんま棒受網漁業協同組合」は、サンマの不漁を打開するために、例年小型船から中型船、大型船と5日おきに順次解禁していたのを、今年はすべての船を8月10日に一斉解禁としました。それが功を奏して大漁につながったといいます。

■近年の価格高騰の要因は「異常気象」「燃料費上昇」に加え、「外国船との“取り合い”」

 そもそもサンマは夏場に黒潮に乗って太平洋を北上し、秋になり水温が下がると南下して北日本沿岸に近付き、近海で獲れていました。しかし、ここ数年は海水温が上昇していて日本近海に近付かず、漁場が沖合に移動したため、漁船の燃料費が約2倍の約500万円になっているそうです。

 さらに、中国・台湾・韓国などの漁船とサンマの“取り合い”になっていて、海外漁船は魚の大きさに関わらずゴッソリ捕獲するため、サンマ全体の捕獲量にも影響があるといいます。

 また、EEZ(排他的経済水域)を越えた公海上が主要魚場になったため、外国漁船は日本の解禁日より前から漁を開始しているため、日本の漁獲量が減っているのではないかと言われています。

 スーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は、「近年、8月のサンマは、高いときには1匹600円を超えていたが、今年は平年の半値以下になっている。ここ何日かは入荷が減ってはいるが、今年は明らかに安くて脂のノリも良い。久しぶりに“庶民の味”サンマが帰ってくるという期待が持てる状況」と話しています。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年8月22日放送)

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