出直し選挙で再選を果たした兵庫県の斎藤元彦知事が、20日午前、県議会の議長や各会派へ就任の「あいさつ回り」を行いました。斎藤知事は議長室を訪ねた後、各会派の控室を回りました。

　県議会では今年9月、県政の停滞を理由に提出された不信任決議案を全会一致で可決。その後、斎藤知事は失職を選び、出直し選挙に臨みました。

　斎藤知事は自らに「不信任」を突き付けた議員らへ挨拶しましたが、非公開で行われました。
　
　挨拶後、維新の岸口実団長と門隆志幹事長は「本当に挨拶程度の話しかしていない。雑談して終わり」と取材に応えました。
　また同じく挨拶を受けた自民党の北野実幹事長は「（挨拶は）儀礼的なものにとどまる」としたうえで「我々も二元代表制で選ばれた民意。第一会派として県政の混乱をいち早く鎮めるために、知事と同じ方向を向いてやっていきたいと話した」と述べました。

　挨拶後、報道陣の取材に対し斎藤知事は「知事と議会がしっかりコミュニケーションをとってやっていく。来年度予算に向けて議論していく」と述べ、挨拶については「（議員と）握手もさせていただいたし、選挙で対立候補を応援していたとしても、県政を前に進めていき、良い兵庫県を作っていくために頑張っていきたい」と述べました。

　また、斎藤知事は選挙期間中にSNS上で誹謗中傷が飛び交ったことなどを踏まえ、被害を抑止する条例作成に前向きな姿勢を示していて、今後、議会で審議される見込みです。