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【速報】「マカオのカジノに投資すれば配当」700人以上から約100億円詐取か 賠償求め近く提訴へ

2024年7月10日 11:30
【速報】「マカオのカジノに投資すれば配当」700人以上から約100億円詐取か 賠償求め近く提訴へ
CYCのパンフレット

 「海外のマカオのカジノ事業に投資すれば、元本保証で配当がもらえる」とうたい、コンサルティング会社の役員2人が投資名目で金をだまし取ったとして、出資者の一部が損害賠償を求めて11日にも大阪地裁に提訴することがわかりました。被害は全国700人以上で100億円にのぼるとみられています。

■『VIP客に金を貸し付け』 架空の作り話か

 訴状などによりますと、コンサルティング会社「CYCマネジメント」の役員の50代の男性2人は、少なくとも2014年以降、マカオのカジノで、VIP客に金を貸し付ける事業に投資すれば、「元本保証で毎月1.5%の配当がもらえる」などとうたって、全国700人以上から約100億円を集めていました。

 しかし、2019年ごろから配当が滞り、出資者が役員2人を問い詰めたところ、事業自体が架空の作り話だと認め、返金にも応じていないということです。

 投資した大阪市の40代の女性ら10人は、役員2人が最初から金をだまし取る目的で集めていたとして、計約5100万円の損害賠償を求め、11日にも大阪地裁に提訴する方針です。

 役員のうちの1人は、読売テレビの取材に、「何も答えることはない」としています。

■被害にあった女性「父親の葬式費用まで借金しないといけない状況に…」

 原告の大阪市に住む松田直子さん(40代)は、知人の紹介で今回の投資事業を知り、将来の老後資金に充てるために、クリニックの事務として20年以上働いて貯めた金のほか、父や兄の貯金など、合わせて約2800万円を投資しました。

 投資にあたって、コンサルティング会社の役員らは、松田さんを実際にマカオの有名ホテルに招待し、カジノで大金が動く様子をみせつけたほか、実際にカジノ事業者のロゴが入った預り金の受領証を発行するなどして、信じ込ませていたということです。実際には受領証は役員らがロゴを勝手に使って偽造したものだったということです。

 配当が滞り、返金もされないことで、松田さんは父親の葬儀費用も借金をしないと払えないような状況に陥りました。

 松田さん
「すごい世界を見せつけられて、元本保証と言われていたし、当初は毎月配当があったので大丈夫だろうと信じてしまい、追加、追加で投資額を増やしてしまった。本当にお金は返してほしいです」

読売テレビのニュース