【速報】ホテルのレストランで「サポウイルス」による食中毒 客ら20人がおう吐や下痢の症状 和歌山 ノロウイルスと同様に感染性胃腸炎を引き起こすウイルス

20日、和歌山市保健所は、和歌山市内のホテルのレストランで食事をした客ら20人が「サポウイルス」による食中毒を発症したと発表しました。
和歌山市保健所によりますと、今月13日、和歌山市の「ホテルアバローム紀の国」から「9日にレストランを利用した客から下痢などの症状があると連絡が入った」と連絡がありました。
ホテル内のイタリアンレストランで食事をした客19人が腹痛や下痢、おう吐などを訴えました。19人は10歳未満の子どもから90代の高齢者で、うち11人と従業員の便から「サポウイルス」が検出されたということです。
発症者は全員快方に向かっているということです。
9日に提供された食事の中には、サポウイルスが発生する食材は含まれておらず、従業員の便から検出されたサポウイルスの遺伝子が客から検出されたサポウイルスのものと一致していることから、保健所は、従業員から感染したと判断しています。和歌山市は、このレストランについて、20日の1日間の営業停止を命じています。
サポウイルスの症状は、ノロウイルスの症状と似ており、「感染した人が調理した食品を介してウイルスが広がることもあるため、食品を扱う前の手洗いを徹底してほしい」としています。
■「サポウイルス」とは?
ノロウイルスと同様に感染性胃腸炎を引き起こすウイルスの一つです。潜伏期間は12時間から48時間程度で、吐き気や嘔吐、下痢などの症状があり、1日から2日、長い場合は1週間程度続きます。
■感染経路
・サポウイルスに感染した人が取り扱って汚染された食品を食べて感染
・サポウイルスに汚染された二枚貝を生、もしくは十分に加熱しないで食べて感染
・サポウイルスが大量に含まれる患者の便や嘔吐物から人の手を介して感染
■予防方法
・食品(特にカキなどの二枚貝)は中心部まで十分に加熱してから食べる(85℃から90℃で90秒間以上)
・野菜や果物などの生鮮食品は十分に洗浄
・トイレの後、調理をする際、食事の前にはしっかり手を洗う
・手洗いの後に使用するタオルは清潔なものを使用