同性婚が認められないのは憲法違反だとして、同性カップルが国に賠償を求めた裁判の控訴審で、大阪高等裁判所は一審判決を変更し、「違憲」と判断しました。

　京都市などに住む3組の同性カップルは、同性同士の結婚を認めない今の民法の規定などが憲法に違反すると訴え、国に賠償を求めています。

　一審の大阪地裁は、2022年、「合憲」と判断し、原告側が控訴していました。

　25日の判決で、大阪高裁は「同性カップルが婚姻による利益を享受できない現在の規定は、個人の尊厳を著しく損なう不合理なもので差別にあたる」として、一審判決から一転、「憲法に違反する」と判断を示しました。一方、国に賠償を求める訴えについては、退けました。

　原告・坂田麻智さん
「私たち原告の声に寄り添ってくれた判決だったと思う。一刻も早く国に動いていただいて、立法していただきたい」

　同性婚をめぐる高裁判決は全国で5例目で、いずれも違憲と判断しています。