「リスクを適切に評価できていなかった」神戸6歳男児死亡事件 市の第三者委員会が報告書で結論
神戸市西区で6歳の男の子の遺体が見つかり、母親や叔父らが逮捕・起訴された事件で、市の第三者委員会は24日、児童相談所などが「リスクを適切に評価できていなかった」と結論付けました。
2023年6月、神戸市西区で穂坂修くん(当時6)が死亡した事件では、母親や叔父ら親族4人が傷害致死などの罪で起訴されています。
行政側の当時の対応について検証する市の第三者委員会はこの日、報告書を取りまとめ、当時家族の拒否により、一時保護が行われなかったことについて「児童相談所などが警察と連携し、強制的な保護に踏み切るべきだったが、リスクを適切に評価できていなかった」と結論付けました。
第三者委員会・永瀬裕朗 委員長
「『これは危ないんじゃないか』と言っていた職員は、そこそこのポイントで何人かいる。これをうまく拾い上げられる仕組みを作っていく必要がある」
報告書では、国や市に人員の強化や報告方法の見直しなどの再発防止策を求めています。