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「本塁打を二塁打に変更したものではありません」13日の巨人・坂本の二塁打についてNPBが改めて説明

2023年8月14日 17:16
「本塁打を二塁打に変更したものではありません」13日の巨人・坂本の二塁打についてNPBが改めて説明
リプレー映像を見つめる巨人・坂本勇人選手
日本野球機構(NPB)は14日、前日に行われた巨人対DeNAの試合で、二塁打の判定をしたことについて改めて説明しました。

問題になったシーンは4回、坂本勇人選手が放った打球は高々と上がり、レフトスタンドへ。ボールはフェンス上段に当たりグラウンドに落ちたと見られ、二塁打と判定されるも、原辰徳監督がリクエスト。リプレイ検証の結果、最前列にいた観客の手に当たり、ボールはグラウンドに落ちていたことが判明しました。

責任審判の二塁塁審は場内アナウンスで「観客の妨害がありましたので、オーバーフェンスとせず、二塁打として試合を再開します」と説明。しかしこれが「『観客の妨害があったので本塁打を二塁打とする』と誤解されかねない表現」と指摘し、「そもそも打球がフェンスを越えていないので二塁打の判断となり、お客様がインフィールド内に差し出した手に打球が当たった時点でボールデッドとなりました。本塁打を二塁打に変更したものではありません」と改めて説明しました。

また公認野球規則6.01(e)には「打者または送球に対して観衆の妨害があったときは、妨害と同時にボールデッドとなり、審判員は、もし妨害がなかったら競技はどのような状態になったかを判断して、ボールデッド後の処置を取る」と記されており、「実際に捕球を試みる選手との接触などがなくても、フェンスを越えてお客様の身体や手がインフィールド内でボールに触れた場合には、『観客の妨害』としボールデッドとなり、プレイを止めることが定められています」と説明。

その上で「観客の皆様にはそのような行為がないようご注意いただき、今後も変わらないご声援をお願いいたします」と異例のお願いを呼びかけました。

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