元世界ランキング最高30位のテニス・土居美咲選手(32)が24日、都内で引退会見を開き、決断の理由とテニスへの思いを明かしました。

19日に自身のSNSで引退を決断したことを投稿した土居選手。記者会見の前には、昨年現役を引退し普段から仲がいい元テニスプレーヤーの奈良くるみさんがサプライズで登場。花束を渡された土居選手は驚きの表情をみせます。

会見が始まると引退の理由を改めて告白。

「引退を決めた大きな要因は『腰のけが』になります」

治療やサーブのフォーム改善を行うなど日々努力を続けましたが痛みは消えず、手術での完治も難しいことから決断に至ったといいます。また途中には「両親、家族にはテニスを始めた頃から支えてもらって…」と涙をこらえる場面も。

6歳からテニスをはじめ、17歳でプロに転向。2016年のリオデジャネイロ大会、2021年の東京大会と五輪2大会連続出場。2016年にはウィンブルドンでベスト16に進出し、自己最高となる世界ランキング30位を記録していました。

第一線を走り続けた土居選手は、今後に向けて「まだまだテニスが好きだし、自分の人生にはかけがえのないもの。今後は日本のテニス界を盛り上げたい」と話し、続けて「上に行くんだという気持ちはものすごく大事。覚悟を持って夢や目標へ挑戦していくことが道につながる」と未来を担う子どもたちへエールを送りました。

土居選手は今後、9月11日開幕の木下グループジャパンウィメンズオープン(大阪)と東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2023(東京)に出場する予定です。