【箱根駅伝】國學院大は互いを認め合う"3本柱"が進化 平林清澄「優勝に向けていい流れができている」
2024年1月2、3日に行われる第100回目を迎える箱根駅伝。駅伝主将の伊地知賢造選手(4年)、平林清澄選手(3年)、山本歩夢選手(3年)の3本柱をそろえる國學院大は悲願の初優勝を狙います。
■伊地知賢造主将が見せた圧巻の走り「駅伝シーズンにつながる」
國學院大が初めて箱根駅伝に出場したのは、2001年の第77回大会。以来16度の出場を誇り、2020年の第96回大会では、過去最高の総合3位を記録しました。
100回目を数える節目の大会で、最大の注目はキャプテンの伊地知選手、平林選手、山本選手の3本柱です。前回大会では、伊地知選手が山登りの5区、平林選手がエース区間の2区、山本選手が3区を任され、総合4位に大きく貢献しました。
悲願の初優勝を目指し動き出した今季も、3本柱が好調。伊地知選手は、今年9月に行われた日本インカレ1万mに出場すると、日本選手トップの8位でゴール。「チームにいい流れを作りたい思いで走って日本人トップをしっかり狙ったなかで、落ち着いた走りができたので、駅伝シーズンにつながる走りだったと思います」と手応えを口にしました。
■互いに認め合い高め合う3年生エースたち
2人の3年生エースもキャプテンに負けじと躍動します。ケガで出遅れていた山本選手は、7月のホクレンディスタンス5000mで、大学記録を塗り替える13分34秒85を記録。
このレースの後に、平林選手が1万mに出場。直前に圧巻の走りを見せた山本選手は、「平林はうちの大将なので、めちゃくちゃ強いので。少し暑いのかなと思うんですけど、彼はどんなレースでも強いので。27分台では絶対来ると思います、楽しみです」と期待を込めます。
仲間の声援を背に、平林選手は快走。大学記録を更新する27分55秒15を記録し、27分台ランナーの仲間入りを果たしました。
レース後に山本選手は、「やっぱり平林は圧倒的ですね。まだまだいけそうですね」と仲間の好記録をたたえます。一方、平林選手は、「(山本)歩夢は、まじで強いっすよ。あれ見せられたらやるしかないですよ。全部あいつに持っていかれたらたまったもんじゃない」と笑顔。お互いを認め合い、高め合う、これが今の國學院大の強さのゆえんです。
100回目の節目となる大会で初制覇へ、その期待は膨らむばかり。1年生から出場する伊地知主将は、「本当に集大成で4回目の箱根駅伝を迎えることになるので、最高の思い出で終わらせたいと思います」、平林選手は、「したたかに優勝を狙っている。自分たちの成長もあり、優勝に向けていい流れ、ストーリーができているのではないかと思っています」と手応え十分。
進化を遂げた國學院大3本柱から目が離せません。