【箱根駅伝】帝京大学シード校陥落の悔しさバネに「自分たちらしい色に染めていく」 “ファイヤーレッド”がリベンジに燃える
■悔しさをバネに記録ラッシュ
前回大会は、総合13位。2018年から5年続いていたシード権を逃し、第100回大会に出場するためには、予選会からのチャレンジとなりました。
涙をのんだ第99回箱根駅伝から2か月後、3月の日本学生ハーフマラソンでは、記録ラッシュ。予選会と同じ舞台で、実に13人が自己ベストをマークします。
トラックシーズンに入っても選手たちは好調。4月の日体大長距離競技会では、前回大会は16人のメンバーに入るも出場は叶わなかった3年の福田翔選手が、1万mで28分56秒88の自己ベストを更新。
さらに5月の関東インカレ2部1万mでは、駅伝主将の西脇翔太選手が自己ベストの28分38秒43をマーク。
記録ラッシュのチームに西脇選手は、「今年の春からは帝京大学としては珍しいスピード、ラストのキレの部分や、ちょっと速いペースでの練習を取り入れていた」と個々のレベルアップに手応えを感じていました。
■真っ白なチームから自分たちらしい色に
個々の力をつけ、万全の体制で臨んできたチームに、「去年負けに負けてここに来ることになったので、しっかり勝ちきって箱根に行きましょう」とキャプテンが鼓舞。その言葉を受けた仲間たちは、堂々とした走りでフィニッシュへ向かい、結果は3位で予選会を通過しました。
つかんだ第100回大会の出場権に西脇選手は、「100回の歴史ある、たくさんの国民から愛されている大会。それに名前を連なるのは光栄なことなので、絶対に何が何でも僕らの名前を入れたいという気持ちをもってずっと取り組んできた」と思いを語ります。
5月、今季のチームについて西脇選手は、「まだこの帝京大学は駅伝の出場権を一つも持っていない状況で、"真っ白なチーム"」と話していました。1年前の悔しさをバネに、チーム一丸で箱根路の切符を獲得。「自分たちらしい色に染めていって、箱根駅伝1月2日3日には、真っ赤なユニホームを着られるようにしていきたい」と燃えています。
第100回の記念大会、強くなって戻ってきた“ファイヤーレッド”のリベンジに注目です。